機械式時計とは？

機械式時計とは、細く長い帯状のばね”ゼンマイ”を巻き上げることでエネルギーを蓄え、ゼンマイが元の形状に戻ろうとするエネルギーを動力源とし、そのゼンマイがほどけていくエネルギーを組み合わされた歯車の輪列に伝達し、ガンギ車→アンクル→テンワ（コマのような形をした部品）と力が伝わり、1秒間に4〜１０回の規則正しい往復回転運動（ロービートからハイビートまで様々です）をして、テンワのヒゲゼンマイの戻りからまた逆に力を伝え時間を調整し表示する時計の総称です。

機械式時計の種類

機械式時計には、動力となるゼンマイの巻き上げ方によって『手巻き式時計』と『自動巻き時計』の2種類に分類されます。

自動巻き時計

自動巻き時計とは、人の手を介さずローターが回転することでゼンマイを巻き上げくれるメカニズムを搭載した機械式ムーブメントのこと。
ローターと呼ばれる半円形の部品が時計装着時の動作によって回転し自動的にゼンマイを巻き上げてくれます。
自動巻き時計の事を『オートマチック（automatic）』と呼ぶこともあります。

手巻き式時計

手巻き式時計とは手でリューズを巻いてゼンマイを巻き上げるムーブメント『ハンドワインディング（handwinding）』のこと。
自動巻き時計のようにローターが組み込まれていない為、その分軽く、厚みを抑えることが出来ます。
機械式時計で人気のシースルーバック（裏スケルトン・バックスケルトン）が採用されている時計では ローターがムーブメントの視界を邪魔しない為、美しく組み上げられたムーブメントの世界を堪能することが出来ます。気品あるドレスウォッチや薄型のモデルに多く採用されています。

機械式時計の魅力

機械式時計の魅力は『オーバーホール（分解掃除）』など定期的にメンテナンスを行うことで永く愛用できること。多くの機械式時計は世代を超えて継承していけるほどです。
また、トルクが大きい機械式時計は、大きく長い針を搭載することもでき、クロノグラフなどの複雑機構も搭載できるため、機能性も豊富です。各ブランド・時計メーカーががさまざまなデザインや複雑機構の搭載など、機能性・デザイン性共に楽しめるように工夫された時計は様々なニーズに対応します。

機械式時計の特徴

機械式時計は一般的に、1日数秒～20秒ほどの時間の誤差が生じます。より厳密に時間を読み取りたい方は『電波時計』や『クオーツ時計』をオススメ致します。
しかし、歯車や小さな部品がいくつも組み合わされている機械式時計ムーブメントの緻密で繊細な構造は、長い歴史や伝統を受け継ぎ、現在の革新的な技術を組み合わせ多くの人を魅了しています。一度は手にしたい一つの作品とも言えるでしょう。

金正堂本店では、“ 金正堂基準” に基づき、入荷時の検品・制度チェックなど様々な項目をクリアした時計のみご提供しおります。繊細な時計だからこそメンテナンスのご案内など、機械式時計が初めての方にも丁寧にご説明させて頂いております。